子どもはまず反発します。

学校といえば国公立の師範系

古代人にとっては不可思議な現象であり、神のなせる業としか考えられなかったようなことも、たいていは科学的に解明できるもちろん、解明しようとすればするほど疑問も次々にわいてきて、人間の宇宙への夢は果てしなく広がっていくに違いない。それはそれとして、たとえば、雲間を通して太陽が地上に光を注ぐ風景に接したとき、まるで神が降り立ったのではないかと思えるような感動を味わうことはないだろうか。
私の知人に、ドライブは夜明けに限るという人がいる。真っ暗な中を出発する、やがて空が白みはじめ、付近の景色も徐々にはっきりとしたものになっていき、朝焼けの色も次第に鮮やかなものに変わり、太陽が昇ってくる、それを眺めながらのドライブは最高だというのである春の新緑もよし、夏は夏で雲の流れひとつに感動し、秋の紅葉もまた素晴らしく、冬枯れの景色にさえ、人-を超えた大きな力を感じてしまうという。

成長していく
成長していく
子どもに無意味な戦いを強いているわけだ
子どもに無意味な戦いを強いているわけだ


子どもになってしまいま早いうち

子供に育ってしまい母さんはそれを聞いて年に何回かの帰郷の折もたいていは朝早く出発する。道もすいているし、季節を問わず素晴らしい景色に出会うことができ、しかもいつもその風景は違っているから、いつもと同じ道が少しも苦にならなたいていは何かの行事があっての帰省だから、子どもたちも一緒のことが多い。父親の感動はそのまま、まっすぐに子どもに伝わる。社会的な地位が落ちていることや、経済力が今ひとつないなどということは、何の問題にもならないだろう。そのような俗事を超越した感動を共有できているからであるその見地からすれば、彼はまさに賢者と言っていいのではないだろうか。

子供に教えて欲しいのです食事への感謝

勉強部屋に追いやったりはしません単なる白い雲ひとつにも、ああ、あの雲は生きていると、そこに命を感じることができる人間は常にピュアで柔らかい真っ白な心のキャンバスを持っていると言っていいだろう。
父親の感動をまっすぐに受け止めた子どもたちは、たときなどに、あたりの景色をろくに見もしないで、さるようなマネはしないのではないだろうか。
少なくとも、成長して海外旅行に出ブランド品のバッグや洋服を買いあ子どもの思考力は文字から養われる最近の子どもたちの読書量は極端に少ない。中には1カ月の間、本を一冊も読んでいな
いという子どももいるようだ。これは、子どもの思考力を養うという意味で、えるべきことに思われる。子どもの考える力というのは、文字との格闘
得されるものだからである。
はなはだ憂によって獲父親たるもの、子どもには何もしなくてもいいから本を読めと勧めたい。読書こそ長い目で見れば学力にも反映して想像力を育み、相手を思いやる心を養うものである。子どもへの気遣いなど目先の利益や受験に心を奪われて、ものを見通す力の欠如、いじめの横行などの問題は、本を読まなくなったことと無関係ではあるまい。
小学校の夏休みの宿題に必ず出る読書感想文は、一考を要すると思う。もちろん、本を読んだあとでその感想を文字に表すことは、大切な作業だ。しかし、感動のあまり言葉も出ないということもある。書くことは確かに力量を高めるが、すべてが感想文つき読書では、感想文を書くための読書になってしまい、読書が少しも楽しいものではなくなってしまうだろう。
それでも、この宿題に四苦八苦している子どもに、私はオー·ヘンリーの短編集を勧めることがある。オー·ヘンリーの短編集には、賢者の贈り物にしても最後の一葉しても、人間の優しさがあふれ、短いから感想文も書きやすい。そして、感想文を書いたあとは、子どもにとっての一書
になることが多いように思えるからであるこの-書とは、イギリスの評論家カーライルの言葉である。

しつけがなおざりにされてき

彼は大事にしている一つの書物を持っている人は強いという意味で、二書の人を恐れよという名言を残した。何かあったとき、行きづまったときに、この本を読むという一冊を持っている人間は立ちなおることができる。欧米人には、その一書にバイブルを挙げる人が多いようであるサン·テグジュペリの星の王子さまが好きで、何か悩みがあるとその本を取り出して読むでもなくパラパラとめくっているだけで、気持ちが落ちつくと言っていた女優さんがいた。


母さんは一度しか言ってくれない

福田恆存の人間この劇的なるものが自分にとっての一書であると言っていた人もいる。ちゃんと読んだのは三十年もまえの学生時代だけなのだが、その本が本棚に納まっているのを見るだけで安心するというのであるいろいろな書物に触れることで、このような一書
に出会いたいものである。
映画や物語で感動を伝えることもできる語り口のうまさで定評のある作家の宮部みゆき氏は、推理作家としてのジャンルにとどまらず、あらゆる分野で活躍している。彼女の、温かさは、多くのファンを魅了してやまない。
ものを見る視点のユニークさ、確かさそのストーリーテラーとしての素晴らしさはどこから生まれたのだろうか本所深川ふしぎ草紙の解説によると、両親の影響が大きいのではないかという。子供にあるレッテルを貼ってしまいがちなものです。


母さんはそれを聞いて 育てていくべきか。 先生はみんな頭を悩ませていました。